気になる日本語

「経験値が豊富」

自分であれば「経験が豊富」と言う場面で「経験値が豊富」と言う人がいる。
「値」ってなんだ「値」って。
RPGに馴染みのある世代だけが使っているのかと思っていたら、先日年配の人も使っていた。
「ひょっとして自分が知らないだけで昔から存在する言葉なのかしらん」と思ってGoogle先生に聞いてみたら、Wikipediaに「近年、この言葉が社会に広く浸透した結果、「経験」の事を「経験値」と呼ぶ逆転現象が時々見られる」とあった。
この記述の信頼性はともかく、気になっている人は他にもいるらしい。

「発売中」

個人的に「発」という語には「何かが始まる」という意味が含まれているように感じるため、一時的な状態というイメージがある。
一方、「中」には継続の状態というイメージがあり、「発」と「中」を組み合わせた語には違和感を感じる(「白」との組み合わせは歓迎)。
「販売中」だったら特に違和感は感じないのだが。
これもGoogle先生に聞いてみたところ、NHKのページ「ことばおじさんの気になることば」にそこらへんの考察が書いてあった。
「中」をつけてもおかしくないかどうかを見分けるポイントは『いずれ解消する=終わりが見えるか?』『瞬間か?状態か?』とのこと。ふーん。

「難易度が高い」

「難」と「易」を組み合わせた語に対して「高い」と言う場合、果たして「難」方向に傾いているのか「易」方向に傾いているのか(と、大げさに書いたものの「難」方向のものしか聞いた経験はないのだが)。
「難度が高い」なら違和感を感じない。
で、しつこくGoogle先生に聞いてみたところ、またNHKのページ「ことばおじさんの気になることば」が引っかかった。またあんたか。よく遭うな。
対極にある二つの言葉で熟語になっているものの中には、片方の意味が薄れてしまうものもあるとのこと。ふーん。


※ちなみに上記文書はいずれも「間違ってる」とか「おかしい」とは言っていないことに注意。NHKの方も同じ方針っぽい。