用語の競合
うちの会社には社内論文の制度がある。毎年書くつもりでエントリーするのだが、ついつい「忙しい」を言い訳に書かず仕舞いで締め切りが過ぎてしまう。
で、今年こそは書くぞと意気込んで決めたテーマが「抽象化思考の実践」。
うちの会社ではいろいろなプロジェクトで頭のよい人たちがシステム開発をしているのだけれど、何故か場当たり的だし汎用性のないものになりがちなのである。これは「開発モジュールが再利用しにくい」といったレベルの話ではなく、設計やら作業やらも含めたいろんな場面で発生する。直近の問題やら目に見える具体的な現象にフォーカスがあたって離れないらしい。
こちらはあまり頭のスペックがよくないので複雑な要素をどんどん捨てて簡略化してものを考えるのだけれど、個人的にはその簡略化したモデルの方が使い勝手がよいような気がしている。
そこで「もっと抽象化して考えろや」とか、構造主義好きなので「構造化して考えろや」とか、「絵描きさんみたいに最初は大きくデッサンして、だんだんと詳細化していけや」とかっていうのを好き勝手に論文として書こうと目論んでいた。
ただ、「抽象化思考」っていうのがどこかで既に使われていたら嫌だなと思ってGoogle先生に聞いてみたら、既にありやんのね。
「地頭力を鍛える」。本屋でタイトルを見たような気がします。
- 作者: 細谷功
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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しかもこちらでは思いつかなかった「仮説思考」なんてのもありやがる。勉強になるなぁ。
地頭力のカギ。抽象化思考と具象化思考の使い分け - モチベーションは楽しさ創造から
で、論文どうするよ。
本の存在を知らなければそのままスラスラ書きたいように書けたのに。